東京で2月中旬に開催された環境省主催の「ストップ温暖化『一村一品』大作戦全国大会」に、県代表として白馬村の白馬環境教育推進協議会(通称・白馬エコネット)が参加、審査委員特別賞エコツーリズム賞を受賞した。白馬エコネットが提唱し、村内全7スキー場とともに展開する「エコスキー場」が評価された。スキー場の環境にやさしい取り組みとは何か。現地へ出掛けた。

白馬エコネットは、豊かな環境を次世代に残そうと、村内でアウトドア会社を経営する代表の和田信治さん(52)を中心に5年前に結成。温暖化防止の具体的な活動を模索する中で、多くの村民がかかわる基幹産業のスキー場に着目した。「低迷するスキー産業をエコの視点から盛り上げることもできるのでは」と和田さん。「みんなでできることから始めよう」と各スキー場に呼び掛け、環境保全活動の輪を広げた。

白馬エコネットとして取り組んでいるのが、スキー場のレストハウスから出る廃食油の回収。大町市のNPO地域づくり工房の協力を得てバイオディーゼル燃料(BDF)に精製している。2005年12月から昨年5月までの回収実績は4400リットル。これで3552リットルのBDFを生み出したという。

各スキー場でも、分別収集の徹底や割りばしの廃止など、さまざまなエコ活動が行われている。白馬五竜スキー場いいもりゲレンデの運営会社「大糸」は、ゲレンデ駐車場の奥に保冷車を改造したコンテナを置き、その中で生ごみの堆肥(たいひ)化を始めた。

同ゲレンデのレストハウスや従業員寮で出る生ごみは1日20−50リットル。それをそば殻を敷いた木箱に入れ、生ごみを分解する微生物を振り掛けて発酵させる。3カ月程度で堆肥になるという。

堆肥は希望者に無料で提供する。大糸の降籏一夫課長は「この肥料を地元の農家に使ってもらい、その畑でとれた野菜をレストハウスで使う。そういう循環型を目指したい」と話した。

本格化しつつあるスキー場のエコ活動。しかし、白馬エコネットが目指しているのは、村全体が環境にやさしい「エコビレッジ」だ。和田さんは「まずは、スキー場と同じ考え方で宿泊施設でもエコの取り組みが広がればと思う。無理をせずに一歩一歩進んでいきたい」と意欲的に語った。
(中日新聞)