男子ハーフパイプ 高くて回転数のあるジャンプで47・3点を出し、4季ぶりの通算2勝目を挙げたトリノ五輪優勝のショーン・ホワイト(米国)=14日、カナダ・サイプレスマウンテン(REUTERS)スノーボードW杯(14日、カナダ・サイプレスマウンテン)力を発揮して、それでも完敗した。「格の差を見せつけられた感じ」と勝者に脱帽した青野。決勝で他を圧倒したスノーボード界のスーパースター、ホワイトとの2・5点差は、「世界選手権覇者」の肩書が世界一の実力を証明するものではないことを明確に示した。

先月の世界選手権後は取材などが相次いだ。疲れは隠せず、2日前には本調子でないとも口にしていたが、「前日から調子が上がっていた」と手応えを得て臨んだ五輪本番会場でのW杯。予選1組を1位で通過(得点は全体の2番目)し、決勝1本目はゴール後に右手でガッツポーズしたほどの内容だった。だが、直後のホワイトにあっさり抜かれた。2本目も、それを越えられなかった。

「全体的に悪くなかった」と青野を評価した綿谷チーフコーチも、「負けを認める。ホワイトとやれたことを収穫とするしかない」。トリノ五輪王者の強さと、さらに、まだW杯に参戦してこない米国の実力者が残る現実を踏まえ、「選手にはできる限り練習する時間を与えたい。それが欲しい」。残り1年間の短さを痛感した。

国際スキー連盟主催大会では初対戦だったが、夏の「Xゲーム」でもホワイトと顔合わせした経験がある青野。試合後、話しかけてきた4歳年上の帝王について「うまかった。下まで高さが出る」と、ただ驚くしかなかった。
(産経新聞)