男子は、トリノ五輪以来の注目の一戦と言ってもいいだろう。近年、国際スキー連盟(FIS)主催の大会にハーフパイプ(HP)の米国主力選手が出場することは、ほぼなかったからだ。

オリンピック出場に必要なポイント制が新たに導入されたことで、それまで見向きもしなかったW杯への参戦が実現した。今回は、五輪会場ということも重なった。しかも、力のある選手がそろっている。先週の今季第4戦(イタリア)では、トリノ五輪後初のW杯出場となった米国女子勢たちが表彰台を独占した。

そして今週は、スノーボード界のスーパースターとして君臨する22歳、男子のショーン・ホワイトが2005年3月5日以来、4年ぶり通算3度目のW杯出場を予定。日本勢にとって大敵となるホワイトがどんなパフォーマンスを見せるのか、地元メディアを含めて、高い関心が続いており、観戦チケットは早々と完売している。

ホワイトは、試合前日になってようやく姿を現し、会場で練習を行った。「コースとパイプの感覚をじっくり確かめた。どの大会にも楽しみはある」と余裕の笑顔を浮かべた。赤い髪の「カリスマ」は6歳でスノーボードを始め、13歳でプロになった。

秀でた高さと空中技でアクション系スポーツの大イベント「Xゲーム」では、冬と夏の両大会でメダルを獲得した初の選手になり、冬季大会の「スーパーパイプ」でも史上初の連覇を達成。スノボをメジャーにした象徴的存在として、圧倒的強さが商品価値になる。スポンサー契約料で年間1000万ドル(約9億円)を稼ぐといわれている。
(産経新聞)