cb9f6b71.jpg豪州人スキー客が増え続けてきた北海道・ニセコ地区で、主に長期滞在の外国人客が利用していたコンドミニアムの宿泊料金を国内客向けに値下げする動きが広がっている。

米国の金融危機に端を発した豪ドル安で、集客に陰りが見え始めている中、「世界のリゾートの中でも最高値の宿泊単価、最高のスキー環境」(コンドミニアム管理会社)の施設を安く提供して、利用者のすそ野を広げる狙いだ。

スキー旅行を扱う旅行サイト「J−TRIP」を運営する「キースエンタープライズ」(東京)は2月から3月まで、2〜4泊の国内客を対象に、スキー場ふもとのコンドミニアムに宿泊するツアーを初めて企画した。

販売価格は、リフトと東京−新千歳の往復航空券付きで2万円台後半から。担当者は「外国人用の宿泊施設だが、使い勝手を国内客に理解してもらえば、来季以降の集客につながる」と期待を寄せる。同社によると、販売開始から約2週間で、延べ225人の予約が入ったという。

同地区で最大の収容能力を持つ不動産業「北海道トラックス」(倶知安町)でも2月から、1泊5万円のコンドミニアム(マンションタイプ・1ベッドルーム)などを3割程度安くした。

同社は「円高なので、値下げしてもまだ海外のオーナーに運用益を還元できる」と話す。首都圏のシニア世代や道内客に春スキーを売りこみ、「(コンドミニアムの)利用者全体の1割程度」という国内客の拡大を図る。

ニセコブームを支え、昨年シーズンは宿泊延べ数で14万人を突破した豪州人観光客は、ここ10年間で初めて前年度割れすると見られている。

◆コンドミニアム=家具家電付きの別荘で、リゾートマンションや戸建てのタイプがある。マンションタイプはリビング、ベッドルーム、キッチンから成るユニットのそれぞれに所有者がおり、所有者が使用しない期間、管理会社がホテルとして旅行者に貸し出す場合が多い。ニセコ地区には現在、200棟以上ある。
(読売新聞)