こっちの「リョウ」も凄いぞ!スノーボード世界選手権第6日は韓国の江原で23日、男女ハーフパイプ(HP)決勝が行われた。男子のエース・青野令=りょう=(18=スノーフレンズク)が47・3点で初優勝。日本のスノーボード選手で五輪、世界選手権を通じて初の世界一に輝いた。プロゴルファーの石川遼(17)と同じヨネックス社と用具契約を結ぶ“高校生のダブル・リョウ”には連日の歓喜となった。

もう金メダルは確定していた。それでも、青野は果敢に攻めた。首位に立った1回目にマークした45・5点を2回目でも誰も上回れず、最終滑走の前に優勝が決まっていた。その2回目で連続の横3回転を決めて、47・3点のハイスコア。日本人初の世界一に「練習でやってきた成果を出せて良かった」と喜んだ。

愛媛・松山城南高の3年生。年間を通じて滑走可能な愛媛県東温市の屋内施設「アクロス重信」で力をつけてきた。雪とは無縁の地から頂点にたどり着いた18歳には、負けたくない相手がいる。

用具契約を結ぶヨネックス社は、ゴルフの石川とも契約している。関係者に「ダブル・リョウ」と言われ、対抗意識を燃やしてきた1つ年上の18歳。マスターズ出場が決まった石川に知名度はかなわないが、世界一の称号は先に手に入れた。

ただ、今大会はトリノ五輪王者のショーン・ホワイトら米国勢は不参加で、綿谷コーチも「五輪ではスタンダード」と分析する。それを十分に承知している青野は、10年バンクーバー五輪に向けて「これで満足してはいけない。成長を続けなければ」を引き締めた。

◆青野 令(あおの・りょう)1990年(平2)5月15日、松山市出身の18歳。小学4年でハーフパイプを始め、06年2月の富良野大会でW杯初優勝。このシーズンに日本男子として初めてW杯の種目別優勝を果たした。W杯通算6勝。1メートル65、57キロ。

(スポーツニッポン)