◇10年前の36倍増
白馬村が海外のスキー、スノーボード客であふれている。日本人観光客の少ない平日になると、ゲレンデ近くの目抜き通りは外国人の姿が目立つ。スキー人気の低迷で日本人客が減少する中、地元関係者はスノーリゾートの“救世主”と期待をかけている。

「長く白馬にいてくれるから、知り合いになっちゃう」
白馬八方尾根スキー場のゴンドラ乗り場。白人スキーヤーと笑みを交わした中年の男性従業員は語る。彼らは7〜10日ほど滞在するため、何度も顔を合わせるという。平日になると、外国人客がゴンドラ乗り場を埋め尽くすことも多い。ゴンドラ内にはすし店などの宣伝シートが英訳入りで下がり、夜には近隣の飲食店も外国人客でにぎわうという。

信州・長野県観光協会によると、01年の米同時多発テロ以降、豪州のスキー客は北米を敬遠し北海道ニセコへ。誘客活動を本格化させた4年前からは長野流入が急増。白馬村には県が把握するだけでも07年に4万1000人の外国人が宿泊し、99年の36倍に上る。

地元では、宿泊客の大半を外国人が占める施設も目立ち、オーストラリア人が空きペンションを買ってオーナーになっているケースも少なくないという。

観光客用駐車場を経営する業者は「建物を売りに出しているが、照会があったのはオーストラリア人だけ。彼らのおかげで息を吹き返した宿や店も多い」と話す。一方で「円高になっており、他の要因でも撤退しかねない。ニセコは、再び空き家になったペンションも多いようだ」と言う。
(毎日新聞)