ハーフパイプ男子で今季初優勝した青野令のエアスノーボードW杯郡上大会は14日、岐阜県郡上市・高鷲スノーパークで男女ハーフパイプ(HP)が行われ、一昨季の男子種目別総合優勝の青野令=りょう=(18=スノーフレンズク)が43・8点をマークし、今季初勝利、W杯通算6勝目を挙げた。惨敗に終わった06年トリノ五輪の反省から、全日本スキー連盟は選手に大口を叩かないよう“かん口令”を通達。10年バンクーバー五輪へ、男子のエースも静かに闘志をのぞかせた。

エアで2回転半を的確に決め、青野は思わず両手を突き上げた。決勝2本目。40・6点で首位に立っていたマテスを上回る43・8点で逆転した。「日本での試合だし、優勝を狙っていた」。あまり感情を表に出さない青野が、珍しく喜んだ。

それでも「まだ納得できない。点数は50点」と厳しい自己採点。トリノ五輪でメダルを期待された日本勢は、男女通じて9位が最高という大惨敗を喫した。その反省から萩原スノーボード部長は「多くをしゃべらないよう選手に言ってある」とかん口令を敷いている。

そうでなくても、海外の有力選手が欠場した大会の優勝で、手放しで喜ぶわけにはいかない。17日に開幕する世界選手権(韓国・江原)では日本初の金メダルを狙う。「バンクーバーを目指してスノーボードをやってる」と話した青野は、地に足をつけて、五輪へ歩んでいく。

≪山岡 着地に失敗し3位≫女子決勝1回目で3位だった山岡は、逆転を狙って2回目に挑んだが、最後のエアで着地に失敗し、3位のまま。時折、降った雪と向かい風の影響で「スピードが出なくて、高さも出なかった」と分析した。17日開幕の世界選手権では技の構成を変更する予定。07年世界選手権の銀メダリストは「前回2位なんで、1位を狙います」と力を込めていた。
(スポーツニッポン)