所どころに芝生が顔を出す「さっぽろばんけいスキー場」=札幌市中央区で北海道内の各スキー場が雪不足に気をもんでいる。12月に入っても気温の高い日や降雨が重なり、開業を延期するスキー場が相次いでいるほか、名寄市では21日開催予定の「全日本コンバインド大会」のクロカンコースに雪がなく、関係者は降雪を祈るばかり。寒気が入り込み11日午後には札幌市などで雪が降り始めたが、「恵みの雪」といくかどうか……。

札幌管区気象台によると、11日正午現在の道内の積雪は、空知管内の幌加内町朱鞠内で51センチ、上川管内上川町の層雲峡で30センチを記録するが、全道的には積雪ゼロの地点が多い。札幌市では累積降雪量(11月1日〜12月10日)が45センチと平年(65センチ)の69%しかなく、10日の時点では積雪がゼロのままだ。

道内では、今月6日に今季の開業を予定していた名寄ピヤシリ(名寄市)、小樽天狗山(小樽市)の両スキー場で開業を延期。スタートのめども立っていない。13日に開業予定の「さっぽろばんけいスキー場」(札幌市中央区)のゲレンデには緑の芝生が顔をのぞかせる。昨年は岩見沢やニセコからダンプカー40台分の雪を運んだが、「今年は周辺にも雪がない。オープンまでにどれだけ降ってくれるか」と井上浩勝支配人(44)は厚い雲に覆われた空を見つめる。同スキー場に近い「藻岩山スキー場」(同南区)も13日開業を予定しているが、こちらも緑の芝生が広がっている。

一方、名寄市で今月21日に開かれる全日本コンバインド大会は、後半のクロスカントリー競技を行う「なよろ健康の森クロスカントリー競技場」が使用できない状態が続く。コース設定には最低でも60センチの雪が必要だが、競技場を管理するサンピラーパークは「コースにはうっすらと雪が残るだけ。今は雪が降るのを待つしかない」と頭を抱える。

同気象台によると、11日午後には発達した低気圧が太平洋側を通過するため、十勝地方ではまとまった雪となる予報だが、札幌市では10センチ程度にとどまりそうだ。
(毎日新聞)