王滝村のスキー場「おんたけ2240」で3日にあったゴンドラリフト停止事故に備えた合同救助訓練。参加したスキー場の従業員ら80人は、客の安全最優先を念頭にそれぞれの作業にあたった。

訓練は、計8人を乗せた2台の客車を停止させて実施。まもなく救助開始が場内放送で客に周知された。事務所では従業員が実際に北陸信越運輸局など関係機関への通報もした。村役場や消防団、木曽署、木曽消防署が連携。救助要員が客車の下に到着して20分ほどで、乗客全員を助け出した。

停止したゴンドラの修理にこだわった結果、大勢の客を長時間、宙づり状態で厳しい寒さにさらした昨年12月の事故。スキー場運営会社おんたけマネジメントは以降、トラブル発生を速やかに関係機関に通報後、30分たっても復旧のめどがない場合に救助を始めることをマニュアルに定め、訓練もそれに基づいて実施した。

携帯トイレの数や使い捨てカイロなど客車内の緊急装備品も増やした。運営会社の西田吏利(つかとし)社長は「事故の反省に立って機械の整備や部内での訓練もしっかりと実施してきた。大勢滑りに来ていただきたい」と話していた。王滝村の瀬戸普(ひろし)村長は「きょうの訓練が、このスキー場の安全宣言になると信じている」と事故の再発防止を願っていた。
(中日新聞)