群馬県内ではまもなく、本格的な冬の季節を迎える。大雪もあれば暖冬もある近年だが、気象庁の長期予報では、今冬は暖冬の可能性が高い。8日には、県内のトップを切って片品村東小川の丸沼高原スキー場がオープンするなどスノーシーズンが開幕したが、県内のスキー場関係者は、天候の推移を注意深く見守っている。

気象庁がまとめた11月から平成21年1月までの3カ月予報は、関東甲信地方の平均気温について、11、12両月は平年より高くなる可能性を40%、平年より低くなる可能性を30%とし、「平年同様、晴れの日が多くなる」とする。また、1月については平年より高くなる可能性を40%、平年より低くなる可能性を20%とした。

県スキー場経営者協会によると、県内スキー場の入り込み客数は、平成4、5年シーズンに532万人を誇ったものの、レジャーの多様化などの影響で年々右肩下がり。特に、暖冬による雪不足に悩まされた18、19年シーズンには229万人にまで減少した。

降雪量が集客に与える影響は極めて大きいだけに、スキー場関係者からは「気温が高ければ、雪ではなく雨が多いのではないのか」と懸念する声も出ている。

そんななか、8日にオープンした丸沼高原スキー場では、先月中旬から毎日150トンの人工の氷を使用し、積雪約50センチのコース(長さ約400メートル、幅約30メートル)を完成させた。同スキー場では「現状では、いつもどおりの冷え込みを見せてくれている」と、まずは安堵(あんど)の声が上がった。関係者は「ピーク時には、例年並みの250センチほどの積雪にはなってほしい」と祈るような気持ちで空を見つめる。

集客アップに向けた努力も続ける。同スキー場ではこれまで、ICチップ式のリフト券を利用してきたが、リフト乗り場に近づけても、ゲートの開放が遅いことなどから、今季からリフトカードに変更。反応速度が速くなることで、スムーズに利用できる環境を整えた。

ノルン水上スキー場(みなかみ町)も、これまで有料だった土日祝日と年末年始の駐車場を無料とし、“攻めの姿勢”をみせる。関越自動車道ICから近い点を売りにしており、「車を利用した個人客が圧倒的に多く、利点をアピールして集客につなげたい」と意気込んでいる。
(産経新聞)