会社更生手続き中の裏磐梯高原開発公社(長屋憲一管財人)は3日、「裏磐梯猫魔スキー場」(北塩原村)の運営を、リゾート大手「星野リゾート」グループが設立した新会社「猫魔リゾート」に3億6700万円で事業譲渡した。同公社は解散の見通しで、一部債権者は反発している。

更生裁判所の東京地裁が同日付で許可。関係者によると、猫魔リゾートは今年7月に設立され、星野リゾートから「アルツ磐梯リゾート」(磐梯町)取締役支配人に出向している斎藤高之氏(同公社管財人補佐)が社長に就任した。譲渡金は債権者、担保権者への弁済などに充てられる。

管財人側は譲渡理由として、(1)資金がなく独力で事業維持が困難(2)磐梯山南斜面に星野リゾート系の「アルツ磐梯」があり、北斜面の猫魔とシナジー効果が見込める(3)星野リゾート以外に譲渡先がない――と説明。これに対し、ある債権者は「事業継続の是非や継承先は更生計画の根幹。解散の計画案だけでは議決権がないがしろにされる」とし、「更正法を隠れ蓑(みの)にした乗っ取りだ」と批判している。一方の長尾管財人は「事業譲渡はスピードが大切。法的に問題はない」としている。

また、公社の旧大株主の不動産管理会社「コーシンクリエイト」(本社・郡山市)は3日までに、整理回収機構(RCC)が申し立てた会社更生手続きを廃止するよう、東京地裁に申し立てた。同社は01年、「日本ロイヤルクラブ」の破産管財人から公社の債権を買い取ったとし、「RCCの申し立て債権は空債権」と主張している。RCC側は「03年に(ロイヤルクラブの債権者の)石川銀行から債権譲渡を受けている」と反論している。
(毎日新聞)