経営破たんした裏磐梯猫魔スキー場(福島県北塩原村)のレストランなどを営業する福福フードサービス(郡山市)は、会社更生法の更生手続き開始決定前の運営会社「裏磐梯高原開発公社」からスキー場の全営業権を譲渡されていたとして、更生会社と更生管財人を相手に営業権の所有確認を求める訴訟を起こすことを決め、26日、東京地裁に提訴した。

原告代理人の古屋紘昭弁護士(東京)によると、福福は開発公社へ貸付金や営業受託料など約2億円の債権を持つが、1月ごろから債務不履行となった。両社の契約に基づき、リフト運行やレンタル業などのすべての営業権が4月、福福側に移ったと主張している。

更生会社は、アルツ磐梯リゾート(磐梯町)を経営する星野リゾート(長野県軽井沢町)に営業権を譲渡する方針とされる。

福福の平栗明浩社長は「管財人側から営業権を放棄するよう言われた。一方的で実質乗っ取りだ」と強調。古屋弁護士は「契約は更生会社に継承されるべきだ。著しく公平さを欠いており、本来の趣旨に反した更生に一石を投じる」と説明している。

開発公社をめぐっては、大口債権者の整理回収機構が6月、会社更生法の適用を東京地裁に申請。同月、更生手続きの開始決定を受け、現在、更生計画案を策定している。負債総額は約60億円。
(河北新報)