宮城県川崎町が営業権を持つみやぎ蔵王セントメリースキー場の指定管理者が経営破たんし、今季以降の営業が宙に浮いていた問題で、町議会は22日の臨時会で、スキー場経営を目的に7月設立された「ゆらいず」(川崎町、鈴木章弘社長)を新たな指定管理者にする町提出議案を8対5の賛成多数で可決した。

ゆらいずは例年通り12月下旬のオープンを目標に準備を進める。契約期間は9月から3年間で、指定管理料は年間約1600万円の見込み。全面的に経営を任せて失敗した反省から、町は経営面をはじめ運営全般のチェックを強化する。

スキー場はゲレンデの安全性確保を基本に、飲食メニューの簡素化など身の丈に合った地元志向に転換する方針。町内で警備業やレストランを手掛ける鈴木社長は「町内小中学生のリフト券無料化など、町民や企業が一体となって『町のスキー場』として復活させたい。コンビニ感覚で手軽にスキーを楽しめる運営を目指す」と話している。

臨時会で賛成議員は「地元からの雇用や仕入れにより、地域経済活性化やスポーツ振興につながる」と利点を強調。反対議員からは「営業を継続すれば、施設の老朽化で修繕費がかさみ、町の財政が衰弱する」と廃止を求める声も出た。

スキー場の指定管理者制度移行に伴い、町は2006年、グリーンネージュジャパン(東京)と3年間、指定管理料ゼロで協定を締結した。

同社は2シーズン運営したが、雪不足やスキー人口の減少が響き、来場客は4万7000人前後とピーク時の3分の1以下に。設立したばかりでスキー場経営の実績やノウハウもなく、北海道のスキー場買収にも手を広げて資金繰りが悪化。今年3月、町に指定解除を申し出て、経営破たんした。
(河北新報)