宮城県川崎町が営業権を持つみやぎ蔵王セントメリースキー場を指定管理者として運営するグリーンネージュジャパン(東京、丹正彦最高経営責任者)が経営破たんし、今冬の営業が宙に浮いていることが10日、分かった。町は「仙台や山形から近く、町民のスポーツ振興の場でもある」(町産業振興課)として、今夏をめどに新たな運営会社を募り、存続の道を探る方針。一方、設立されたばかりで経営面の不安を抱える同社を選定した町の責任も問われそうだ。

同社は2006年3月に設立。同スキー場の指定管理者制度への移行を受け、同年9月から3年間、指定管理料ゼロで町と基本協定を結んだ。昨年12月―今年3月の来場客は約4万6000人、総売上高は約9200万円だった。

同社の代理人によると、近く自己破産を申請する見込みで、負債総額は調査中としている。関係者によると、07年に北海道の糠平温泉スキー場を買収した前後から、資金繰りが悪化。セントメリースキー場でも電力や上下水道の料金滞納がかさみ、町は昨年12月、1000万円を拠出して穴埋めしていた。

同スキー場は三井物産や町などによる第三セクター方式で1990年、山形自動車道笹谷インターチェンジ近くにオープン。しかし、雪不足による営業日数の不足、スキー人口の減少などを理由に、三井物産が撤退を表明。町は99年、3億円で資産と営業権を買い取り、全額出資のかわさき振興公社(清算終了)が運営を引き継いだ。

町は99年からスキー場修繕や整備に約11億円を投入。営業を継続すれば今後も多額の修繕費が見込まれることから、町議会内には完全撤退を求める声も出ている。
(河北新報)