北秋田市は12日、赤字経営が続く同市の阿仁スキー場を運営する「ウインターガーデン・リゾーツ」(本社・東京、柴尾英樹社長)側に夏から秋までの暫定営業経費として約400万円を助成する方針を明らかにした。19日の臨時議会で予算案が可決されれば当面の営業は確保されるが、冬のスキーシーズン以降の営業は未定だ。

阿仁スキー場は04年から、ゴンドラを使った高山植物や紅葉見物のツアーを対象に通年営業をしている。

この日会見した岸部陞市長によると、今年は6、7月と紅葉シーズンの10月に営業し8、9月は休業する計画。従業員8人の人件費などとして391万3000円を補助する。

同スキー場は森吉山のふもとにあり、山の反対側にある森吉スキー場(07年3月営業停止)とともに87年開業。西武グループのプリンスホテルが運営主体だったが、スキー客の減少や西武グループの大規模な合理化案を受け、06年末に米シティグループの子会社・同リゾーツに売却された。07年は約6000万円の赤字決算となっている。

厳しい経営状態に、一部には撤退説も浮上。同市はスキー場の存続が観光客確保や秋田内陸縦貫鉄道の集客とも結びつくとして、岸部市長が8日に同社に営業続行を陳情し、市からの支援策などをめぐり水面下で交渉を続けてきた。

岸部市長は「市の直営化は考えていない。県とも連携し(冬以降の)今後の方向性を打ち出していきたい」と語った。
(毎日新聞)