◇危機感バネに進化−−快挙、県内初
全日本スキー連盟が認定する全国トップクラスのスノーボード・インストラクター「デモンストレーター」(デモ)に、坂本栄樹さん(41)が県勢で初めて選ばれた。41歳の認定は国内の歴代最年長記録。坂本さんは「体力は年々厳しくなってきたが、選手であり続ける限り、技術の向上を追い求めていきたい」と意気込んでいる。

坂本さんは富士河口湖町出身。中学時代にスキーに魅了され、地元のスキー場で指導してきたが、30歳過ぎからスノーボードに転向した。リズムの取り方が、趣味のバイクと似ていたため違和感はなく、かえってバランスを取る難しさにひかれたという。

新潟県で3月5〜9日に行われた全日本技術選手権・アルペン部門で、一昨年の7位を上回る3位に入り、08年4月から2年間、デモに選ばれることが決定。「腰を抜かすような点数が出た」というが、「年齢を重ねて無理ができなくなった分、効率の良い動きを求め、全身がスムーズに動くようになったためでは」と振り返った。

技術は毎年進化するため、努力しないと順位は落ちていく。坂本さんは「向上しなければ退化が始まる。滑れる限り現役を続けたい」と力強く述べ、「デモと名乗れるほどの技術はなく、喜びよりも危機感の方が大きい。もっとうまくなって、子どもたちから目標とされるようになりたい」と抱負を述べた。
 県スキー連盟教育本部スノーボード部の三枝為好部長は「県勢からデモが出たことで、最先端の技術や情報が早く入るようになる。県内で競技の普及や技術の向上を図ることができれば」と期待を寄せていた。
(毎日新聞)