八幡平スキー場などを運営する第三セクター「八幡平観光」(八幡平市、社長・三船博敏岩手県北自動車社長)は26日、盛岡市内で臨時株主総会を開き、同社を解散する決議案を全会一致で可決した。負債総額は約8億円。近く盛岡地裁に特別清算の申し立てを行う。

清算会社へ移行後は、県内外159社の取引先に対する一般債務3億円と金融機関などからの金融債務5億円の計8億円全額を筆頭株主の県北自動車が引き受ける。総会後に会見した八幡平観光の工藤幹夫常務は「取引先への支払いがままならない状態で、債務がこれ以上膨らむより事業承継した方が良いと判断した」と説明した。同じく株主の県や八幡平市への負担は現段階ではないという。

今後は県北自動車や県、八幡平市が主体となってスキー場やロッジ事業の引受先企業を探す方針。しかし「敷地が国有林で借地料が発生することや新たな設備投資などがネック」(工藤常務)のため、交渉は難航している。

八幡平観光は1960年に設立され、八幡平ロッヂ、八幡平スキー場などを運営。しかしスキー客の減少の影響で07年3月期決算で単年度赤字を計上するなど苦しい経営が続いていた。
(毎日新聞)