雪崩に登山者が巻き込まれたとみられる源太ケ岳付近(手前)。稜線上は強風が吹き荒れていた(左奥は岩手山)=岩手県八幡平市で2008年3月8日午後5時11分、本社機から内林克行撮影8日正午ごろ、岩手県八幡平市の源太ケ岳(1545メートル)山頂付近で雪崩が発生し、山スキーの男性登山者2人が巻き込まれた。この日は悪天候のため救出隊が現場に行けず、近くにいた別の登山者らが雪の中から遺体を発見した。2人の身元などは不明。県警は9日朝から遺体の回収作業をして調べる。

県警岩手署によると、現場は源太ケ岳の山頂東側の直下で、高さ1メートル、幅100メートルにわたって雪が滑り落ちた。休暇で息子と登山中だった岩手署員が前にいた2人の姿が見えなくなったことから、雪崩に巻き込まれた可能性があるとして携帯電話で通報した。

別の登山者ら計8人がビーコン(携帯発信機)の反応をもとに捜索し、午後1時15分ごろ山頂から300メートル下った付近で、50センチほど埋まった遺体を発見。さらに約15分後に近くでもう1人の遺体を見つけた。発見時は強風で視界が悪く、現場には雪崩で1メートル四方の雪の塊が大量にできていたという。

遺体を発見した登山者の男性(38)は「顔色が変わっており、心肺蘇生を試みたがだめだった。スキー板がねじれていた。雪の圧力がかなりかかったのではないか」と話した。

現場は秋田との県境で、岩手山から八幡平に向かう山スキーのコースがある。02年1月にも雪崩が発生し、4人が巻き込まれ、1人が死亡している。
(毎日新聞)