武尊(ほたか)牧場スキー場(片品村花咲)のスノーボードコース「二合平スノーパーク」で5日朝、ジャンプ台から飛び出した埼玉県毛呂山町岩井の看護師、鈴木清子さん(27)が背中から雪面に落ち、後頭部などを強打して亡くなった。スキー場での死亡事故にウインタースポーツ愛好者らは「まさかこんなことが」と青ざめた。

同スキー場によると、ジャンプ台は「キッカー」と呼ばれる雪を積み固めた一般的なもので、高さは約1・3メートル。同コースには多数のジャンプ台があり、ボーダーに人気で、同日も多くの客が滑走を楽しんでいた。死亡事故は79年の開業以来初めてで、ヘルメットの着用や技量に合ったスピードで滑るよう促す看板を設置していたという。事故後、同コースは終日閉鎖となった。同スキー場は「危険防止の周知を徹底したい」としている。

現場検証に立ち会った埼玉県の20代の男性客は「女性の悲鳴が聞こえた」と言葉少なに話す。事故を目撃した東京都の男性は「スピードを出しすぎて、平らな雪面に落下していた」と話し、別の男性は「コースはアイスバーン状態だった。滑り慣れている地元の人はスピードを抑え、注意して滑っていた」と声を震わせていた。
(毎日新聞)