◇野沢温泉村・ジャンプ台
荻原健司選手や船木和喜選手、森敏選手などの五輪選手を育て、22日までの冬季国体でも使われた野沢温泉スキー場のジャンプ台が30年の歴史に幕を閉じようとしている。多くの名選手を生んだジャンプ台の引退に惜しむ声が聞かれた。

野沢温泉村国体事務局によると、このジャンプ台は78年、同村であった冬季国体を機に作られた。それまで北海道で主に行われたジャンプの練習が一年を通してできるようになり、選手育成に大きく貢献したという。

しかしルールが改正され、現在は飛び出し部分の角度の大きさや、両壁の安全マットなどの高さなどの国際スキー連盟の基準を満たしていない状態となっている。昨季で切れた公認を更新するには数千万円の改修費が必要。ジャンプ人口が年々減り、同村の財政状況が厳しい中、その費用に見合うだけの利用が見込めないという。

今回の国体開催でも、全日本スキー連盟に暫定的に公認を受けて開催とした。コンバインド成年男子Bで優勝した森敏選手は「20年間お世話になったジャンプ台。感謝の気持ちを込めて飛んだ」と慣れ親しんだジャンプ台の引退を惜しんでいた。
(毎日新聞)