ニューミュージックの女王、松任谷由実(54)が10日、新潟県苗場スキー場でゲリラライブを行った。今年で28年連続開催の冬の恒例イベント「SURF&SNOW in Naeba」(苗場プリンスホテルで18日まで)の特別企画。ユーミンはマイナス2.3度の雪景色のなか4曲を披露し、「生まれて初めてのシークレット・ライブ」を楽しんだ。

3連休中のゲレンデに、ユーミンの歌声が響いた。しかも生声。ファンへの告知はもちろん、リハーサルも無しの完全なゲリラライブだ。カフェのウッドデッキに仮設されたステージの周りは、あっという間に600人の人垣で埋まった。

「寒いねぇ! 生まれて初めてのシークレット・ライブです」。マイナス2.3度、小雪舞う中でユーミンはさすがに寒そう。だが、突然の登場に歓喜するスキー客の笑顔に、すぐ暖められた。

「サーフ天国、スキー天国」など、通りすがりのスキー客にも浸透している定番ばかり、4曲を披露。約20分の寒中ライブに、「後ろの方の人もニコニコしていて、良かったです」と満足そうに引き上げた。

28年目にして初めて、外に出るきっかけとなったのは、東京工科大生の提案。今年から、同大メディア学部の学生10人が苗場ライブのインターネット中継に加入。彼らの「外でゲリラライブを」との企画に、新しモノ好きのユーミンが乗った。

所属事務所の大竹誠氏は「僕らの間では絶対に出てこない提案。リハ抜きのラフなやり方とか、今までにないものができた」と、新しい血の効果に感嘆していた。

一方、“本編”となる夜の苗場ライブは今月4日から開催中。今年のテーマは「ウォーム&クラシック」で、暖炉など山小屋風のセットを組み、60年代の欧州のスキーリゾートの雰囲気の中、この日は「卒業写真」など23曲を披露した。

18日まで全10公演を行い(1公演1000人で計1万人を動員)、苗場は通算194公演となる。来年は200公演目、再来年は30回目と、いい区切りが続く。だがユーミンは「苗場は私の原点。おばあさんになるまで続けたい」と、とことん継続していくことを宣言していた。
(サンケイスポーツ)