雪崩について正しく理解してもらおうと「雪崩防災シンポジウム」が1月31日、南砺市の福野文化創造センターで開催された。

19年前から全国で開かれ、県内では93年以来2回目。近年は地球温暖化の影響で少雪傾向にあるものの、冬山登山やスキー場などレジャーでの雪崩災害が増加。昨年末から年始にかけても、北海道や岐阜で雪崩による死亡事故があったばかり。

この日は川田邦夫・富山大極東地域研究センター長が「富山県の雪崩災害とホウ雪崩の動態研究」の演題で講演。日本雪氷学会理事を務める川田さんは、死者、行方不明者84人の惨事となった黒部・志合谷雪崩をはじめとする黒部峡谷での大規模乾雪雪崩について解説。新幹線並みの速度で鉄橋なども破壊してしまうなどその威力を写真も交えて話した。

続いてパネルディスカッションがあり、飯田肇・立山カルデラ砂防博物館学芸課長は、学生時代の冬山登山中に雪崩に遭遇し、九死に一生を得た経験を披露。発生のメカニズムや、スキージャンプ台で行われたピンポン球による雪崩の模擬実験で、雪崩の特徴などを分かりやすく説明した。
(毎日新聞)