群馬県内でも間もなく、本格的な冬を迎える。近年は大雪や暖冬を繰り返すなど、冬の天候が年ごとに大きく変わる状況が続いてきた。前橋地方気象台では、今冬の降雪量を「平年並み」から「平年以上」と予想。降雪量に左右されるスキー場の関係者には「ラニーニャの時は大雪が来る」との声が挙がるなど、気象庁が今冬も続くとした「ラニーニャ現象」に期待感も広がっている。すでに営業を開始したスキー場もあり、今年はどれだけ「雪の恩恵」を受けられるか注目されている。

平成17年度の冬シーズンは、みなかみ町藤原で、県内で初めて積雪が3メートルの大台を突破するなど過去に例のない大雪に見舞われ、陸上自衛隊が出動して除雪を行うなどの事態になった。18年度は一転、暖冬の影響をもろに受けシーズンを通して開業できないスキー場も発生。県観光国際協会によると、同年度の県内24スキー場の利用客は前年度比30万5011人減の228万9173人まで落ち込んだ。

同気象台によると、10月25日に発表された3カ月予報では、降雪量が12月期(前橋市内13・2ミリ)で平年並み、1月期(同20・8ミリ)は平年以上と予想された。10月17日に浅間山で初冠雪を記録した際も、平年より11日、昨年より21日早いなど、「雪の恩恵」を予感させている。気象庁は、冬に日本で起きると低温になるなどの異常気象をもたらすとされる「ラニーニャ現象」が、今冬も続くと予想しており、スキー場関係者には歓迎ムードも広がっている。

すでに県内では、「鹿沢スノーエリア」(嬬恋村)が10月27日にオープン。現在は土日祝日のみの営業だが、1日500人前後の入り込みがあるという。2、3週間後には利用できるコースも増加させる予定で、今年の“大雪予報”に同エリアは「雪が多いことはスキー場として大歓迎。できる限り天然の雪で営業したい」と話した。

10日にオープンを控える「丸沼高原スキー場」(片品村)でも、1日140トンの雪を生み出す人工造雪機をフル稼働して約1カ月かけてコースづくりを進めてきた。同スキー場は「スキー業界全体が元気をなくしているので、今年はV字回復につなげたい」と期待していた。
(産経新聞)