「福井和泉スキー場」(大野市朝日前坂)と「国境スキー場」(滋賀県高島市)を、所有する近江鉄道(同県彦根市)が11日、今シーズンから営業を打ち切り売却することを表明。シーズンが目前に迫る中での突然の売却話に県内の関係者や地元自治体は「一体、なぜこの時期に」と、困惑の表情を浮かべている。

福井和泉スキー場は1990年に開業。天然のパウダースノーを目当てに、最盛期の96年には、約9万6000人のスキー客が訪れた。しかし、近年は若者のスキー離れなどから集客が落ち込み、昨年度の来場者は約1万9000人。過去10年での累積赤字も5億円に上っていた。

敦賀市と滋賀県高島市にまたがる国境スキー場は65年に営業開始。41年にわたってスキー客を楽しませてきたが、98年の来場者10万人をピークに、昨年度は来場者が1万人まで落ち込んだ。

県スキー連盟の谷口誠一理事長(64)は「全国的にどこのスキー場も(経営が)厳しいという話を聞いていたので、福井にもとうとう来たかという感じ。ただ、もし売却先が見つからなかった場合はどうなるのか。今からでは対策の立てようがない」と困惑した様子。大野市産業経済部の竹内利寿部長(51)も「正直、驚いている。これまで例年通りPRしてきたので、何とか今シーズンだけでも運営してもらえないか会社側と交渉するしかない」と話した。
(毎日新聞)