経営再建中の西武ホールディングス(HD)傘下のプリンスホテルから津別スキー場の無償譲渡を提案されていた網走管内津別町は提案を受け入れない方針を決め、13日、佐藤多一町長が町議会全員協議会に報告した。同スキー場の今季限りの閉鎖が避けられない見通しになった。

西武側は赤字が続く同スキー場を売却する方針だったが、売却先が見つからないため、同町への無償譲渡を提案。両者の折衝は2月末まで続けられたが、町側は最終的に「運営に毎年2000万〜3000万円の赤字が見込まれるほか、圧雪車など施設の更新・維持に多額の費用を要し、厳しい町財政のなかでは負担できない」(佐藤町長)と判断した。西武側は、譲渡が受け入れられなければ閉鎖する方針を町に伝えていた。

同スキー場は91年、国有地を賃借してオープンした。入場者数は低迷しており、今季は18日のクローズまで約3万人にとどまる見通し。一方、氷を砕いてゲレンデに散布する造雪機を活用し、毎年11月初めから社会人、大学、高校などの合宿を受け入れている。今季は82チーム5000人が訪れ、ホテルなどへの経済効果をもたらした。アルペンスキーの国内開幕戦「つべつカップ回転競技会」を開催するなど、個性的なスキー場として親しまれている。
(毎日新聞)