初優勝に笑顔を見せる青木=岐阜県郡上市の高鷲スノーパークで10日、武藤佳正撮影(毎日新聞)スノーボードの全日本選手権は第2日の10日、岐阜県郡上市の高鷲スノーパークで男女ハーフパイプ(HP)を行い、男子は石原崇裕(山梨県庁ク)、女子は青木美保(シーズ)がそれぞれ初優勝した。

ワールドカップ(W杯)3連勝中の男子の青野令(スノーフレンズク)は体調不良が響いて7位。トリノ五輪代表は男子の成田童夢(キスマーク)が決勝最下位の12位、女子の今井メロ(ロシニョール・クイックシルバー・ロキシー)が4位だった。

◇石原、喜びも控えめ…ナショナルチーム最年長で初V
翌日に26歳の誕生日を控える石原が自らを祝った。男子HPのナショナルチームの最年長が、目標にしていたタイトルを初めて手にした。

ベストの得点で争う決勝。「入れ込みすぎないように、練習と思って臨んだ」という。1回目は最初に持ち前の高さを生かしたエアを決めると、その後の4連続の回転技を成功させた。38.8点をマーク。最後に滑った2回目でバランスを崩すミスをしたが、初優勝が転がり込んだ。

普段練習を積んでいるのが、地元山梨県にある屋内施設。「いつも滑っているパイプに似ている」ことを勝因に挙げた。トリノ五輪は最後の1枠を争いながら、惜しくも代表から漏れた。今季は16歳の青野ら若手に押され気味だ。

この日、トリノ五輪代表で出場したのは、成田だけ。しかもライバルたちは次々と失敗した。「みんなが力を出し切るなかで優勝したかった」と喜びも控えめだった。

○…女子を制した青木は41.5点の高得点をたたき出した。ともに初となる40点台の得点と全日本優勝に「自分でもびっくりしました」と驚きを隠せなかった。21歳からスノーボードを始めた。東京都在住だが、札幌のチームに所属。シーズンオフは運送会社で配達の仕事をしているという30歳は「パイプが良さを引き出してくれた。関係者のおかげ」と感謝を忘れなかった。