経営再建中の西武ホールディングスが売却を検討していた道内の残る5施設のうち、北広島市の北広島プリンスホテルとゴルフ場が、米投資会社ローン・スター・ファンド傘下のゴルフ場運営会社、パシフィックゴルフグループ(東京、PGG)に売却されることが8日決まった。ゴルフ場は運営が継続されるものの、ホテルについては西武が5月末で廃業し、建物のみが引き継がれる予定で、現状での存続を求めていた地元では落胆の声が上がった。

PGGは04年設立。経営難に陥った全国のゴルフ場の運営を引き継ぐ形で事業を拡大し、現在107施設を所有している。北広島の施設の売却額は明らかにしていないが、西武がホテルとゴルフ場の2施設のほか、既に廃止が決まっているファミリースキー場を含めた形で資産を引き継ぐ新会社を設立。この新会社の全株式をPGGのグループ会社が6月に買収し、子会社化する。

ホテルは6月までに閉鎖され、建物のみがPGGに引き継がれるが、「施設の利用方法については未定」(同社広報チーム)。同ホテルは給排水設備の老朽化が目立っており、現状のままでの存続は困難とみられる。

ゴルフ場の従業員約30人はPGGに引き継がれ、ホテルなどの従業員約40人については西武側が別の施設などで雇用を継続する方針。地元の北広島市は「ホテルを含めた存続を求めていただけに極めて残念。売却先には今後、施設の建て替えなどを含めて同様のホテル機能の維持を求めていきたい」(経済部)としている。

西武の道内施設ではこの他、深川市の深川スキー場▽札幌市の真駒内スキー場▽網走管内津別町の津別スキー場の3施設の売却先が決まっておらず、同社広報部は「地元自治体への無償譲渡も含めて検討しており、月内にも結論を出したい」と話している。
(毎日新聞)