◇「狭い道路、冬通行できず」
旧国土庁の補助事業として建設された「ファミリースキー場 オース」(福井市所谷町)が94年の完成以来、一度も使用されておらず、福井市は5日、同スキー場を廃止する方針を明らかにした。この日開かれた市議会本会議で、八木政啓・財政部長が方針を示した。

◇旧美山町が建設
福井市管財課によると、同スキー場は、豪雪地帯の振興を図る旧国土庁の「雪国快適環境総合整備事業」の一環として、同市と合併した旧美山町が総工費2億5500万円をかけ92年に着工。1万3000平方メートルを整備し、94年に完成した。しかし、スキー場へのアクセス道路が幅4メートルしかなく、冬季に通行出来なくなるなどの理由で、開業できなかった。また、一部が借地で、同町と福井市は、地主に92年から計約3000万円を支払っている。

八木部長は「費用対効果を考えても、廃止せざるを得ない。現在、県を通じて建設当時の経緯を国に説明している」と説明した。

同スキー場について、市管財課の岩佐捨造課長は「合併の際に、休止中ということで引き継いだ。その時は一度も使用されていないとは夢にも思わなかった」と話している。
(毎日新聞)