青森市の八甲田山系・前嶽山頂付近で山岳スキー中の団体客らが巻き込まれ2人が死亡した14日の雪崩で、いち早く救助に当たったのは、偶然、近くを滑っていた豪州人7人と1人の米国人ガイドだった。

このうち5人は豪州でスキー場の民間パトロール隊員を務めていた。雪崩から2時間近くたって雪の中から彼らに助けられた人もおり、雪山救助に慣れた彼らの活躍がなければ犠牲者はもっと増えていた可能性もあった。

7人は14日から3日間の予定で山岳スキーを楽しんでいた。現場を通りかかったのは雪崩から約1時間後の正午ごろ。ロス・マクスウィニーさん(44)=豪シドニー在住=らは日ごろの経験を生かし、携帯していたビーコン(雪に埋まった人を探す感知器)やスコップを駆使して雪の中から次々に救助した。

ロスさんは「何の声もなく、あちこちで雪から手や足が出ており、異様な光景だった」と振り返る。

何人か雪から掘り起こした後、現場到着から約40分後には、雪の中でうつぶせに倒れた男性を発見。状況から、6人の重傷者の1人とみられる。ロスさんは「鼻から大量の血を流し、『うー』とうめいた。こんなに(雪崩から2時間近く)雪に埋まっていて無事だったのは奇跡だ」と喜んでいた。
(毎日新聞)