青森市の八甲田山系・前嶽山頂付近で山岳スキー中の団体客らが雪崩に巻き込まれ、2人が死亡、8人がけがをした遭難事故から一夜明けた15日、客18人を引率した5人のガイドのリーダー、其田忠佳さん(55)が市内で会見した。其田さんは12日にも同山頂付近で雪崩があったことについて「知ってはいたが、経験上、(グループがいた)山頂より下の部分は関係ないと思った」と語った。県警青森署は、悪天候のため15日に予定していた現場検証を延期した。

其田さんは「大変申し訳ないことをした」と謝罪したうえで、遭難の瞬間について「(巻き込まれた人たちは)深く埋まるというより、雪に流されていった」と振り返った。

其田さんによると、一行は雪崩直前に2班に分かれ、死亡した2人を含む客6人とガイド1人は下方の沢の方向に進んだ。其田さんら他のメンバーは濃くなり始めたガスを避けるため、やや遅れて少し上にある樹林帯の方向に進んだという。
 其田さんは「(沢に向かった班は)熟練者ばかりだった。コースは天候や風向きなどを判断して決めている。樹林帯は万が一雪崩が起きても大丈夫だと思った」と沈痛な表情で語った。

雪崩でけがをした人は次の通り。(敬称略)

◆青森市民病院◆
埼玉県草加市、落合九州男(74)=重傷▽青森県八戸市、金浜留次郎(76)=同

◆青森県立中央病院◆
神奈川県大和市、中丸君代(59)=重体▽同県平塚市、後藤雅敏(50)=重傷▽千葉県柏市、梶哲也(38)=同▽仙台市泉区、高橋忠次(67)=同▽青森市、徳差辰男(46)=同▽東京都世田谷区、小菅聖絵(44)=軽傷
(毎日新聞)