◇犬っこ、かまくら「待ってました」−−県南
県内は1日未明から本格的な降雪に見舞われた。10日開幕する秋田わか杉国体冬季大会にとっても「恵みの雪」となった。スキーのノルディック種目会場の鹿角市花輪の花輪スキー場では、岩手県境を走る「八幡平アスピーテライン」の後生掛温泉付近からの雪運搬にこの日朝から取りかかることにしていたが、急きょ中止し、関係者は「自前」の雪でコース設営に追われた。

花輪スキー場の準備、運営を進める鹿角市国体事務局の工藤広治班長は昨年と一転の雪不足に頭を悩ませていた。しかし、未明から雪が降り続き、スキー場でも30センチを超える積雪に。大会開催に十分の雪が確保され、安堵の表情だった。早速、ジャンプ台やクロスカントリーのコースなどの設営に汗を流した。

ジャンプ台の着地地点で雪固め作業をしていたスキー場管理者、内田正樹さんは「今度は雪が降り過ぎないように祈らないと」と話していた。

「花輪スキー場」に併設する鹿角トレーニングセンターでは1日、国体に参加する選手たちを歓迎するために準備された記念品の袋詰め作業が、ボランティアで集まった地元県立花輪高校の生徒たち21人によって進められた。

記念品はあきたこまちや比内地鶏スープ、湯瀬黒砂糖せっけんなどの地元特産品やパンフレットなど。生徒たちは記念品約1500人分を秋田国体特製のバッグに次々詰めた。本番でも、同校を含む鹿角市内の3高校の生徒約130人が補助員として大会を支えるという。

小正月行事を控えた県南地方にとっても「恵みの雪?」となった。

10、11日に「犬っこまつり」がある湯沢市では、主会場の市中央公園会場でブルドーザーが降り積もった雪を地ならししていた。2日から犬っこ、お堂っこの雪像づくりが本格化する。待望の雪に、実行委員会は「これでまず、うまくいくかなと思う」と、ホッとした口ぶりだった。

例年にない雪不足で、市はこれまでに10トンダンプ260台分の雪を祭り会場に搬入。さらに、30〜40台分の追加を計画していたという。

横手市では15、16日に「かまくら」があり、市観光協会から委託されたベテランのかまくら職人(18人)が雪室約70基を製作。しかし、中心部はむき出しの地面で、祭りの風情が心配されていた。本降りの雪に、同協会は「待ってました、という感じ」と話した。

◇1月の降雪量25センチ−−秋田市
秋田気象台によると、31日から1日までの24時間積雪量は▽仙北市角館町44センチ▽鹿角市34センチ▽横手市、湯沢市湯の岱、北秋田市阿仁合各29センチ――など。

一方、暖冬傾向の1月は、秋田市では平均気温が1886年の観測開始以来過去最高の2・7度、1カ月の降雪量の合計は、過去最低だった1970年と並ぶ25センチだった。
(毎日新聞)