◇美人どころに異変…化粧品売り上げ好調
暖冬となったこの冬、雪不足の一因となっているのが、例年以上の「冬晴れ」だ。秋田市の1月の日照時間は57・9時間で、昨年1月(25・7時間)の2倍以上、平年(44・6時間)を3割も上回った。秋田県は全国有数の「晴れない県」で、冬の暗雲に覆われた空は高い自殺率の一因とも言われる一方、少ない日照時間が秋田女性の美肌を生むとされる。真冬の予想外の好天は、県内各所にさまざまな影響をもたらしている。

長くなった日照時間が予想外の追い風となったのは、化粧品販売だ。秋田市の大手百貨店「秋田西武」では今冬、肌の手入れをする基礎化粧品の売り上げが前年比20〜70%増のペースで推移している。秋田西武販売促進課は「新商品投入の影響もあるが、秋田の女性は色白で日差しに敏感なため、長い日照時間が売り上げにプラスに働いたと考えられる」と話す。

一方、好天続きで気温が上昇し、秋田市では最高気温が平年を上回った日が27日に上った。1月29日は最高気温が3月下旬並みの10度まで上昇。1月の降雪量約25センチは、平年(142センチ)の5分の1以下。そのうえ、積もった雪が好天であっという間に消える。秋田市のスキー場「オーパス」は1月中、1日もオープンできなかった。

秋田地方気象台によると、秋田市で1月に日照があったのは23日間。日照時間は94年(56時間)以来13年ぶりに50時間を超え、80年以降では89年(70・1時間)に次ぐ長さだ。

北秋田市鷹巣では平年を6・1時間上回る56・6時間、横手は平年のほぼ2倍にあたる74・5時間で、県内各地で1月としては長い日照時間を記録した。気象台は「西高東低の冬型の気圧配置が出現しても長続きしないため、日照時間が伸びた」とみている。

06年1年間の秋田市の日照時間(1397時間)は、都道府県庁所在地のうち47位と最短で、1位の高知市(2303時間)の6割しかなく、46位の青森市(1489時間)より6%少ない。

気象台は、2月も日照時間は平年並みか、長い確率が高く、高温で降雪量が少ない日が続くとみている。
(毎日新聞)