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◇降雪量は昨年の半分 暖冬の影響、深刻に
例年にない少雪と暖冬の影響で営業に必要な雪が集まらず、県内のスキー場は苦慮している。せっかく雪が積もっても、数日で溶けてしまう状態が続いているため、中には開店休業状態を余儀なくされるスキー場もある。各スキー場は「天候を見守るしかない」と空を見上げている。

◇巻き返し狙うも高温予想
青森地方気象台によると、06年12月の各地の平均気温は▽青森市1・8度▽弘前市1・4度▽八戸市1・8度▽むつ市2・1度――など。05年同月に比べて2・1〜2・8度高い3月並みの気温だった。また、青森市の今冬の積算降雪量(25日現在)は204センチで、昨年同期の398センチに比べて半分程度の雪しか降っていない。同市内の最深積雪(同)も24センチで、昨冬の116センチには遠く及ばない雪の少なさだ。

この少雪・暖冬の影響で、県内各地のスキー場では1月に入っても、営業開始さえままならない所が出てきている。

年間約4万人が利用する平内町の夜越山スキー場は当初、昨年の12月23日に営業開始を予定していたが、1月28日になって、ようやく営業をスタートできた。それまでの積雪は約10センチ程度。ゲレンデの所々に土の混ざった茶色い雪が広がっていた。同スキー場関係者は「営業には最低30センチは雪が必要。何とか営業開始できてホッとした」と話した。

例年は氷点下4〜5度まで下がるスキー場周辺の気温も、今年は氷点下にならず、朝方に降った雪が日中に溶けてしまうことの繰り返しだという。350万〜400万円を見込んでいる営業収入も、当然ながらゼロのままで、「赤字拡大は確実」(同スキー場)。2月3日には町内の小・中学校が参加して行われる町民スキー大会が開かれる予定だが、中止も検討され始めている。

むつ市の釜臥(かまふせ)山スキー場は今月21日、当初予定より約1カ月遅れたものの、ようやく営業開始を迎えた。ところが、30センチあった雪がすぐに溶けてしまい、24日から営業の一時休止に追い込まれた。

同スキー場で23、24日にスキー教室を開いた同市立田名部中学校は、あまりに雪が少なかったため、23日午前中に中止を決めた。同校は「スキー場の職員たちが一生懸命コースを整備してくれたが、こう雪が少なくてはどうしようもない」と話す。

同スキー場では27日朝からの降雪で、積雪が30センチに回復し、一部ゲレンデで営業を再開した。

野辺地町のまかど温泉スキー場は、昨年12月27日の集中豪雨で、それまでに積もった雪が消えてしまった。1月中旬から場内の雪をかき集め、今は何とか全面滑走が可能な状態だ。だが、積雪はやはり35センチ程度(27日現在)。同スキー場は「ギリギリの積雪で、毎朝雪が溶けていないか気が気でない」と気をもんでいる。

また、現在は全面滑走が可能なものの、十和田湖温泉スキー場(十和田市)も、繁忙期の正月には雪がなく、「かき込み時を逃した」と悔しがる。

スキー場関係者らは「これからでもいいから、少しでもまとまった雪に降ってもらい、巻き返したい」と話す。青森地方気象台の予想では、県内は今後1週間、気圧の谷が入り込み、雪や雨の日が多くなるが、気温は平年より高めで推移するという。今冬は、まだまだスキー場関係者の頭を悩ます日が続きそうだ。
(毎日新聞)