◇小岩井農場、雪不足で
雫石町の小岩井農場で毎年開催され、今年40回目を迎える岩手雪まつり(2月3〜12日)の規模が、暖冬による雪不足の影響で大幅に縮小されることになった。制作する雪像やかまくらはおよそ半分になり、一部のイベント開催も微妙な状況。毎回30万人近い観光客を集める冬の一大イベントだけに、影響が心配される。

今回の雪像作りは今月12日に開始。例年であれば、近隣の岩手高原スノーパーク駐車場から運んだ10トントラック1600台分の雪で制作する。しかし、今年は肝心のスキー場の雪が不足気味。網張温泉スキー場にも協力を依頼したが、結局トラック800台分しか確保できなかった。その結果、雪像は当初計画の16基から7基に、かまくらは77基から43基とほぼ半減。雪像の大きさを3分の2にするなど四苦八苦の状態だ。雪像作りを担当する自衛隊岩手駐屯地雪像制作協力隊の阿部重喜隊長は「雪の運搬だけで時間がかかり、作業は4〜5日遅れ。雪がないことには作るに作れない」とこぼす。

平年なら34センチある雫石の積雪は23日現在、わずか2センチ。急ピッチで進められる雪像作りの周囲には、至るところで黒土や芝生が顔をのぞかせる。開催時期や花火大会などは従来通りだが、例年子供たちに大人気のそり滑り選手権などの開催は今後の天気次第だ。同実行委員会事務局の高橋敏明さんは「雪像を減らしたうえに地面は黒土だらけ。これでは雪まつりの雰囲気が出ない。人出に影響が出なければいいが」と不安を隠せない。開幕まで10日あまり。「雪よ降って」と天に祈る日々が続きそうだ。
(毎日新聞)