秋田県大仙市郊外にある市営「大曲ファミリースキー場」は、雪不足で営業日ゼロの状態が続いている。例年なら12月23日にスキー場開きを行い、3月の第1日曜日までに約1万人が訪れるが、今年は積雪が35センチ程度しかないため営業の見通しは立っていない。同スキー場の佐々木辰実さん(60)は「90年の開業以来、初めてのこと。雪が降っても気温が下がらず、すぐに解けてしまう」と頭を抱える。

一方、東京ディズニーランドを運営するオリエンタルランドの広報担当者は「統計は出していないが、冷え込みが厳しかった昨シーズンよりも、客足は伸びている」と話している。

冬物衣料の売れ行きも鈍っている。日本百貨店協会によると、昨年11月の全国百貨店売上高は、全商品の約4割を占める衣料品が前年同月比で2.0%減。厚手のコートなどが不振だったという。

しかし、店側も「戦略」を練る。この時期、素材は冬物でも色彩は春を思わせるパステルカラーなどの「梅春(うめはる)物」衣料が既に並び始めるが、東京都内の大手百貨店は「暖冬が追い風になり、早めに梅春物が売れる可能性がある」と期待をかける。

暖冬・少雪の影響で、各地の冬のイベントが中止や延期に追い込まれている。1日も営業できないスキー場さえ出ている一方、客足を伸ばすレジャー施設もあり、明暗を分ける。デパートは冬物衣料の売れ行きが伸びないため、春物に力を入れる。関東地方はここ数日冷え込むが、気象庁は「4〜5年に一度の暖冬で、今後も暖かい日が続く」と予測する。
(毎日新聞)