◇金谷山スキー場
1911年にオーストリアの軍人テオドール・フォン・レルヒ少佐が上越市(旧高田市)で日本人に初めてスキーを指導したのを記念し、12日、同市大貫の金谷山スキー場で顕彰会が開かれた。暖冬傾向で雪が少ないため、同少佐が伝えた「一本杖(づえ)スキー」の披露は中止となったが、雨の中、出席者はスキー場内に設置されたレルヒ像に献花して、同少佐の業績をたたえた。

レルヒ少佐は同年1月12日から、同市内にあった旧陸軍高田13師団の軍人たちにスキーの講習を開始。当時はストックの代わりに1本の杖を使い、フランス語でまず「スキーを着けよ」と話したとされる。これを記念して02年に同日は「スキーの日」に制定された。

顕彰会では、木浦正幸・上越市長は2011年の100周年に向け記念イベントを検討することを明らかにした。全日本スキー連盟顧問で参院議員の荻原健司さんは「レルヒ少佐が高田に来なければ、スキー種目で日本人選手の活躍はなかったかもしれない」と語った。荻原さんからは五輪などで使用したノルディックスキーが同市に有償で譲渡された。
(毎日新聞)