◇指示通り雪洞でビバーク
猛吹雪に視界を遮られ、スノーボーダーたちは次々にコースを外れた――。発達した低気圧の影響で山岳部を中心に大荒れの天気に見舞われた7日、県内では3グループ計9人が雪山で遭難。8日になり全員が無事救助された。遭難者たちは携帯電話で外部と連絡を取りながら、雪洞を掘り寒さをしのいだ。

山ノ内町の志賀高原焼額山スキー場で遭難した岐阜県安八町の会社員、安田智章さん(25)ら6人は、泊まりがけでスノーボードに来ていた。7日昼過ぎにゴンドラで山頂付近に到着。滑走を始めたところ吹雪で視界がきかず、コースを間違えたらしい。

安田さんは午後2時ごろ、母親に「今、山の中でさまよっている」とのメールを送信。母親が県警に救助を要請した。8日未明の発見時、6人は同署が携帯電話を通じて指示した通り、雪洞を掘ってビバークしていた。

白馬村神城の白馬47スキー場では、友人3人とスノーボードに来ていた神奈川県鎌倉市岩瀬の会社員、杉山広次さん(24)が遭難。8日午前、捜索中の県警山岳救助隊のヘリがコースから300〜400メートル離れた森林帯で、雪洞を掘りビバークしている杉山さんを発見、無事に救助した。

同スキー場によると、7日は午後から天候が悪化。一時風速40メートルを記録したという。関係者は「風と雪で視界が悪く、目も開けられないほどだった」と話した。

小谷村の白馬乗鞍岳では8日、山スキーに来ていた神戸市須磨区神の谷、会社員、原田亮さん(35)と妻聖子さん(37)山中を4時間かかって3日ぶりに無事下山した。夫妻は5日に日帰りの予定で入山。天候の悪化で身動きがとれなくなったため、7日に救助を要請していた。

長野地方気象台によると、7日は北部を中心に大雪警報が出され、小谷村では74センチの積雪を記録。8〜9日夕にかけても冬型の気圧配置が強まり、北部山沿いを中心に20〜40センチの降雪が予想されるため、引き続き注意を呼びかけている。
(毎日新聞)