◇複合的に表現したい−−「場所・群馬」白川代表がプロジェクト発表
◇映像や立体作品制作へ−−7月から企画展

地元に根ざした芸術活動を続けるアーティスト集団「場所・群馬」代表の現代美術家、白川昌生さん(58)が5日、現代美術の切り口でスノーボード文化を複合的にとらえ群馬発アートとして再構成する試み「フィールド・キャラバン・プロジェクト」の概要を発表した。今月中旬から活動を開始、7月20日〜8月26日に県立近代美術館特別企画展として発表する。スノーボーダーや地域住民の協力を募り、映像やインタビュー、実際に使われているボードを使った立体作品などを制作、群馬の冬の魅力の再発見を目指すという。

白川さんはこれまで、前橋市重要文化財「臨江閣」や同市内の旧麻屋デパートなど「場所」の特性や歴史に着目して芸術活動を展開。今回のプロジェクトは白川さんが、スノーボードを愛好する人たちが、スポーツ自体を楽しむだけでなく、ファッションや音楽、食べ物、人間関係、車など共通性のある独自のライフスタイルを持っていることに着目。また、スノーボードは人と人をつなぐだけでなく、スキー場と市街地、専門ショップとホテルやスキー場など、異なる場所に大きな流動的フィールド(場)を作る存在ととらえ、プロジェクト名を付けたという。

白川さんは「若いボーダー世代は個人主義的だったり、ショップやウェブがつながりの中心など、スキー世代とは明らかに違う。知り合うほどに面白く、もっと深く知りたくなった」と話した。

撮影、映像編集、ウェブ制作、鉄彫刻など各分野からスタッフが参集。今月から県内2カ所のスキー場で撮影やインタビューを開始、スノーボーダーや地元住民らの参加を募りながら立体作品を制作し、前橋市の県庁昭和庁舎での特別企画展で公開する。(毎日新聞)