東北のスキー場が暖冬に泣いている。年明け後、各地で積雪ゼロとなった青森県では、11日から大鰐町で開催する全日本学生スキー選手権は一部の競技が実施できない事態に。主なスキー場は客足が大幅に伸び悩み、関係者は恨めしげに天を仰ぎ、冬将軍の到来を待ちわびている。

青森地方気象台によると、4日は青森や八戸など県内10カ所で積雪ゼロを記録。青森で同日に積雪がなかったのは、1961年以降の観測史上初めてという。

約1300人が参加する学生スキー選手権の会場、大鰐温泉スキー場も4日現在、積雪が25センチ。リフト乗り場やロッジ近くでは地肌がのぞく。

大会事務局は全日本学生スキー連盟に延期を要請していたが、連盟から「ほかの大会との関係で日程変更は難しい」と回答があり、事務局は4日夜、アルペン会場を別のコースに変更し、アルペンの男女スーパー大回転と男女距離スプリントの中止を決めた。事務局関係者は「大鰐では過去に9回開催しているが、こんなに雪が少ない年は初めて」と頭を抱える。

同スキー場では今月、青森県高校スキー大会、東北中学スキー大会なども予定され、二川原和男町長は「一日も早く良いコンディションになってほしい」と願っている。

山形蔵王温泉スキー場(山形市)の4日の積雪も、上の台60センチ、中央80センチと各ゲレンデで昨年の3分の一足らず。年末の雪で何とか維持するのがやっとで、雪が薄くなったふもとなどは人工降雪機で手当てしている。

岩手県雫石町の雫石スキー場も「日帰り客が減っている」と嘆く。滑走可能なのは14コースのうち8コース。正月三が日の利用客は前年同期比4割減の計約8900人にとどまった。

一方、雪不足を喜ぶのは盛岡市のゴルフ場「盛岡カントリークラブ」。1月に営業できたのはこの40年間で八シーズンだけで、天候に恵まれた3日は100人以上がプレーした。

積雪量が多ければ、すぐにスキー場に様変わりする予定だが、同クラブは「最近はスキーヤーが減り、ゴルフの方が客の入りはいい」と暖冬を歓迎している。
(河北新報)