強い冬型の気圧配置となった29日、県内のほぼ全域で雪が降り、暖冬から一変、今冬初めて雪化粧する場所も出た。高速道路では交通渋滞が起こるなどした。

彦根地方気象台によると、同日午後5時現在の積雪量は、高島市今津町10センチ▽余呉町11センチ▽米原市7センチ。

名神高速道路は、除雪作業の実施や速度規制(50キロ)の影響で慢性的な渋滞となり、昼過ぎには下り線で八日市ICを先頭に約47キロの渋滞があった。また、県内の国道などの主要道路では軒並みチェーン規制が敷かれた。

彦根市内は今冬初めて雪化粧。気象台によると、市内では未明から雪が降り出し、午前10時には7センチの積雪を観測。国宝彦根城天守閣も雪をかぶり、市街地から市民らが眺める光景も見られた。積雪は平年より20日、昨年より24日いずれも遅い。同城内堀沿いの「二季咲桜」の前では、雪をかぶった薄いピンクの花の“花見”を楽しむ人も。市内のガソリンスタンドには、冬用タイヤに取り換えるため多くの客が駆け込んだ。

湖北地方も、今冬一番の雪となり、一面が雪景色。県長浜建設管理部は、管内の山間部路線を中心に除雪車を初出動させ住民の足の確保をはかった。長浜市内の商店街では、店先の除雪に追われる光景も。強風とともに日中も時折雪が降り、暖冬慣れした正月準備の市民を震え上がらせていた。

人工雪でオープンした伊吹山スキー場は、この日の積雪は10〜20センチ前後。自然雪の滑降を楽しむには、もう一降り欲しいところという。

同気象台によると、上空の寒気は徐々に緩むが、30日朝までに湖北で約25センチ、湖西で約20センチの積雪がありそうだという。
(毎日新聞)