【岐阜県】暖冬で飛騨地方各地のスキー場が雪不足に悩んでいる。15カ所のうち、全面滑走できるスキー場は、まだゼロ。関係者は「このままでは、稼ぎ時の年末年始に営業できない恐れがある」と危機感を募らせている。

飛騨地方では23日までに13カ所が営業を開始予定だったが、9カ所が延期し、降雪を待っている状態。オープンしたスキー場も、人工降雪機で整備した一部コースで滑走できるだけだ。

飛騨市河合町の市営飛騨かわいスキー場は22日、安全祈願祭に併せて雪ごい儀式を催した。23日にオープン予定だったが、積雪がゲレンデ最上部で約20センチ、ふもとはゼロで、営業開始を当面延期した。

同スキー場は今季から、指定管理者の飛騨市森林組合に運営が委託された。委託期間は3年間で、今季はスタートの大事な年だった。

同組合ではスキー場を営業できない期間、従業員にスギの間伐作業をさせて、スキー場会計以外から賃金を払い、出費削減を図る。中吉正治支配人(51)は「週間天気予報を見ても、しばらくは雪が降りそうもない。年末年始の収入が3分の1を占めるが、このままでは営業できない恐れもある」と心配する。

高山市荘川町の一色国際スキー場は16日にオープンしたものの、雪が解けて滑走できなくなり、1日営業しただけで休業状態となっている。

ふもとでも標高が約1100メートルあり、これまで雪に困ることは珍しかった。積雪40センチで滑走可能だが、現在は5センチ程度。例年は氷点下10度以下に冷え込むが、22日は気温6度と、暖かい状態が続く。斉籐三支配人(72)は「18年勤めているが、こんなことは初めて」と嘆いた。
(中日新聞)