福島県の猪苗代・裏磐梯周辺のスキー場と宿泊施設は今冬、韓国人スキー客を呼び込もうと、ソウル線が定期就航する福島空港(須賀川市、玉川村)と宿泊施設を結ぶシャトルバスを初めて運行する。雪質が良い日本でスキーを楽しむ韓国人観光客が増える中、地域の施設がまとまって交通アクセスを整備し、面としての魅力をアピールする。福島空港の定期路線の活性化にもつながると期待されている。

シャトルバスは、スキー場やホテル・旅館計14施設と県観光連盟で組織する実行委員会が、バス会社に委託する方式で運行。20日から2007年3月末まで、各施設などから団体や個人客の利用の連絡があった場合、週3、4便のソウル線の発着に合わせてバスを出す。

国際観光振興機構の調査によると、05年度に県内のスキー場を訪れた韓国人スキー客は155人。山形県(2411人)岩手県(1894人)などと比べてまだ少ない。

県観光連盟によると、韓国人スキー客の誘致には空港から宿泊施設までの送迎が不可欠。共同でシャトルバスを運行することで、参加施設が送迎コストを削減できる利点もある。

福島空港の国際定期路線では、ソウル線が4―11月の利用客が4万2767人と前年同期を48.1%上回り好調。国内線を合わせた利用客全体では2.5%減と苦戦しており、韓国人観光客がけん引するソウル線の利用拡大への期待も大きい。

県観光連盟は「空港からの2次交通整備のモデルとし、効果を見ながらほかの展開も検討したい」と話している。
(河北新報)