■日産 シートヒーター採用

■スズキ 仏サロモンとコラボ

本格的な“ウインタースポーツシーズン”の到来を前に、自動車メーカーが「冬の特別仕様車」を相次ぎ売り出した。雪道で特に威力を発揮する四輪駆動タイプをベースに、日産自動車はスポーツ多目的車(SUV)「X−TRAIL(エクストレイル)」、スズキはSUV「エスクード」と「SX4」に限定車を設定。スキーやスノーボードで冷えた体を温めるシートヒーターやぬれた服のままでも乗り込める撥水シートなど、ウインタースポーツファンのハートをくすぐる装備で需要を取り込む。

「シーズン中は隔週でスキーに行く。冬の特別装備があれば、買いたい」。金融機関に勤めるスキーが趣味の30歳代の男性はこう語る。

ノーマルの新車を購入後に、後付けでさまざまな装備を付けるとコストも手間もかかる。ウインタースポーツファンのニーズにマッチした各種装備が最初から付いていればお買い得感は増し、販売につながるとあって、各社は20〜30歳代の男性をターゲットにした冬の特別仕様車を設定している。

日産は先月15日、「エクストレイル」に寒冷地に適したシートヒーターやインテリジェントキーなどを追加採用したモデルを投入した。日産が冬のシーズン用に特別仕様車を設定するのは珍しいという。価格は220万5000〜302万4000円(排気量2000cc、四輪駆動、AT)。

「エクストレイル」は20000年10月の発売以来、10月までに累計19万台を販売した主力のSUV。ウインタースポーツファンを取り込むため、9、10の両日は東京都文京区の東京ドームでスノーボードの世界大会「エクストレイルジャム」を開催。若者が多数集う大会でエクストレイルの魅力を訴求する。

一方、スズキは5日、「エスクード」(排気量2000、2700cc)と「SX4」(1500cc)に冬の特別限定車「サロモンリミテッド」をそれぞれ設定し、発売した。ウインタースポーツの世界的なブランドである仏サロモンと組み、同ブランドに強い関心を持つスキー・スノボープレーヤーに売り込む。

スポーツを楽しんだ後に役立つ「撥水加工シート」の採用のほか、フロントグリルを銀色に設定し冬のイメージを演出した。

エスクードは全国750台、SX4は1000台の限定販売。価格はエスクードが233万1000〜264万6000円、SX4が177万4500〜198万4500円。
(フジサンケイ ビジネスアイ)