スキーシーズン到来の時期に、スキー場が雪不足に頭を抱えている。県内で最も早い24日のオープンを予定していた猪苗代町の「箕輪スキー場」は、積雪不足で延期を余儀なくされた。北塩原村の「グランデコスキーリゾート」も25日オープンを延期した。関係者は「暖冬」の懸念を打ち消すかのように、降雪機で雪をまく作業に追われている。

例年、県内で一番早く営業を開始する「箕輪スキー場」。26日も朝から約100件の営業開始に関する問い合わせが相次いだ。16日から約80台の降雪機を稼働させているが、暖冬のため、昼間のうちに雪が解けてしまうこともあり、まだ全長1600メートルのコースの半分ほどしか整備が出来ていない。

新井徳幸総支配人は「初滑りを楽しみにしているスキーヤーのために、一日も早くオープンしたい」と話す。今は冬将軍の到来を切望しながら、今度の週末にあたる12月はじめのオープンを目標に、降雪機をフル稼働させながら「雪ごい」する毎日だ。

一方、「グランデコスキーリゾート」も自然の積雪は全くない状態。裏磐梯にあるため、日差しも弱く、標高も高い所にゲレンデを開設しているため、例年表磐梯よりもオープンが早いのが「売り」になっている。

このため、同リゾートは「営業開始がずれ込み、表磐梯にあるスキー場と一緒の時期になると、交通の便で勝る表磐梯に客足が向いてしまうのでは」と懸念している。

福島地方気象台によると、26日までの福島市の11月平均気温は平年より1・3度高い10・3度。高気圧に覆われる日が多く、「暖冬」だという。今後も冬型の気圧配置が停滞する状況ではないため、厳しく冷え込む日は少なく、降雪量は平年よりやや少なめになるという。同気象台は裏磐梯周辺で30日に降雪を予想している。
(毎日新聞)