◇2施設は特化で−−調査報告
経営不振の石川県白山市の公営スキー場について、市から委託を受けていたコンサルタント会社は21日、「一里野温泉」「金沢セイモア」「瀬女高原」の3スキー場は存続を前提に、民間企業の一括経営にする一方、「鳥越高原大日」「白峰温泉」の2スキー場は利用者を絞った特種な運営に特化、「中宮温泉」は将来的に廃止とする最終報告を公表した。市は今後、対策検討委員会で議論を深め、来年夏をメドに方針を決める。

コンサルタント会社は、市営5スキー場のほか、同市出資の第三セクターが経営する「瀬女高原」も含めた6スキー場の経営を分析。市場の動向分析や利用者調査も踏まえて、報告をまとめた。

スキー場はバブル期の相次ぐ投資で供給が過剰になり、全国的に経営に苦しむ。白山ろくの6スキー場も、計3万人の収容力があるが、入場者は最も多い日で約1万5000人。「供給量を6割に縮小しても、需要は満たせる」として、「継続するところと、やめる所を分けることが不可欠」と判断した。

「一里野温泉」など3施設は、競争力や潜在的な収益力があるとして、営業を継続。ノウハウなどを持つ民間企業に経営をゆだねるべきとの考えを示した。

「白峰温泉」は大会開催に特化した施設にして競技関係者らが管理。「鳥越高原大日」は初心者やファミリー層向けにする案を出した。「中宮温泉」は南斜面で条件が悪いとして、将来的な廃止を打ち出した。

白山市は05年2月に1市2町5村の合併で誕生したが、このうち白山ろくの5村がそれぞれ経営していたスキー場を引き継いだため、今後のあり方を検討している。(毎日新聞)