岩手県雫石町が特産の牛肉やワサビなどを使ったレシピの開発に取り組んでいる。人気テレビ番組「料理の鉄人」で活躍した東京の料理人中村孝明さんにメニュー開発を依頼。10日に雫石スキー場で開く地産地消フェスティバルで発表、町内の宿泊施設などで提供する。

町や町出資の第三セクター「しずくいし」、生産者グループなどが7月、フェスティバル実行委員会を組織。雫石牛や南部かしわ鶏(どり)、昨年から栽培に力を入れている「雫石わさび」を使った創作料理づくりを中村さんに依頼した。

注文は「町内のホテルや旅館、民宿、道の駅など多くの施設で調理できるように」と条件を付けたため、小鉢で提供できる料理になる見込みだ。

当日は中村さんが料理を発表。来場者に試食してもらう。終了後は町内の料理関係者が研究会を開き、調理法を伝える。

町は昨年、畑にパレットを置いて育てる岐阜県内の会社が開発したワサビ栽培の方法を取り入れ、1部の生産者が三セクが管理する休耕田で栽培を始めた。メニュー開発は、町がこうした試みを地産地消につなげようと企画し、中村さんには親交のある岐阜の会社を通じて協力を頼んだ。

実行委事務局は「将来は創作料理を家庭で味わえる調理セットも販売し、特産品を雫石ブランドに育てていきたい」と話している。フェスティバルは10日午後10時から、雫石スキー場第二ゴンドラ山麓(さんろく)駅「シュプール」で行う。入場無料だが、先着300人の試食は300円。連絡先は道の駅雫石あねっこ019(692)5577。
(河北新報)