スキー場の斜面を利用して1.5キロの流し温麺(うーめん)を成功させ、ギネスブックに登録しよう―。こんな計画が温麺の産地・宮城県白石市で進んでいる。みやぎ蔵王白石スキー場に竹を加工して作るコースは、上下水道敷設の専門業者が設計する。10月1日の開催へ向け、まずは8月5日にミニコースでテストを行う。

計画を進めているのは、白石市の白石商工会議所青年部、青年会議所のメンバーを中心とする「ギネス流しうーめん実行委員会」。委員長はスキー場を運営するNPO法人「不忘アザレア」理事で白石商工会議所青年部副会長の山田光彦さん。

スキー場の初級者向けEコースが舞台。高低差約80メートル、平均斜度は12度ある。約300本の竹を切り出し、節を抜き特設コースをつくる。

水だけが流れてしまわないよう、水量、速さの計算、こう配などは、白石市管工事業協同組合、排水工事業組合に加盟する専門業者が設計する。

現在は50メートルの折り返しで、端にといを設置して次の段へ麺を落とす方式が有力。水はスキー場の給水タンクを使う。両組合の高橋良夫理事長は「綿密に設計すれば必ず成功する。プロの仕事をしたい」ときっぱり。8月は75メートルのテストコースで課題を確かめる。

地元業者でつくる奥州白石温麺協同組合の高野力理事長も「世界へ名を知らしめるチャンス」と、麺の提供や人員面での協力をするという。

昨年10月に同志社大の学生が、京都市のキャンパスで1370メートルの竹の台を作って流しそうめんを成功させ、ギネス社に登録を申請している。実行委はその更新を狙い、ギネス社に条件などを問い合わせている。

1.5キロを流すのに、40―50分はかかる見込み。衛生上の理由から「屋外での実施は原則認められない」とする保健所の指導で食べることはできないが、イベント当日は室内で食べられるよう温麺を用意する。

ほかにも、節抜き作業を手伝った子どもの名を竹に刻むなど、多くの人が記念の瞬間を分かち合えるよう演出する。

実行委の山田委員長は「できれば毎年恒例のイベントにしたい」と意気込んでいる。
(河北新報)