◇小遠見山近くの遭難現場
雪崩被害を防ぐ活動をしているNPO法人や研究者らがこのほど、4人が死傷した北アルプス・白馬村の小遠見山(2007メートル)近くの遭難現場で、現地調査を行った。

調査したのは、民間の研究機関「アルプス雪崩研究所」(白馬村)、NPO法人「ACT」(同)、日本雪崩ネットワーク(横浜市)の3団体。各団体から集まった4人は、白馬五竜スキー場のゴンドラを乗り継ぎ、現場に到着。約1時間にわたって調査を行った。

現場は40度以上の急傾斜があり、長さ1・5キロ、幅30メートルにわたって雪崩の跡が確認されたという。また、これまでに降り積もった雪が固まったアイスバーン状の雪に平均で厚さ60センチの新雪があり、一度解けた雪面の上に降った新雪が滑ることで起こる表層雪崩だったことを確認。不安定になっている雪面にスキーヤーの重みがきっかけで起きる“スキーヤー雪崩”の典型的なケースではないかという。

「ACT」の元村幸時代表は「表層雪崩が多い時期で、危険個所が増える。新雪を楽しみたいスキーヤーがその場所を好む傾向があり、危険が高まる」と警鐘を鳴らしている。
(毎日新聞)