大山町大山のレストラン・スキー場管理施設で3日早朝に起きた金庫破り事件で、容疑者5人のうち2人を取り逃がした問題が16日の県議会で取り上げられた。県警の吉村幸晴本部長は事件当日、整備や天候不良のため県警や県、島根県のヘリが捜索に使用できない状況だったことを明らかにし、「精いっぱいやった結果」と述べた。

事件は3日早朝に「大山中の原スキーセンター」の職員から110番通報があり、2階の金庫がバールのようなものでこじ開けられ現金約950万円が盗まれていたことが判明。県警は現場から約2キロ離れた伯耆町内の路上で、男5人が乗った不審車両を発見し3人を窃盗容疑で逮捕したが、2人を取り逃がした。

一般質問で、小谷茂県議(清風)が県警の吉村本部長に質問した。吉村本部長は、警察官2人が不審車両を発見し、1人が車外で運転手を職務質問し、別の1人が車内の4人を監視したと説明。要請で応援が到着後、車内の4人が車で逃走し、雪でスピンして止まった車両を捨てて逃亡、2人の行方が不明のままだ。

吉村本部長は「八橋署、米子署、黒坂署などが連携した非常に賢明な対応。精いっぱいやった結果だ」と話し、住民の安全に配慮して自治体に広報を迅速に行ったと述べた。捜索ヘリの出動も検討したが、▽県警ヘリは整備中▽県防災ヘリは遭難待機▽島根県警ヘリは天候不良――で無理だったと弁明した。
(毎日新聞)