スキー場での重大事故多発 目立つ違反行為、6人死亡【長野県】県内のスキー場で今シーズン、スキーやスノーボード中の事故が相次いでいる。特に、致命傷を負う重大事故が多発し、死者は10日夕現在で6人。関係団体や県などは、安全に楽しんでもらうため、自主的な対策を呼び掛けている。

死者のうちスキーヤーは3人、スノーボーダーは3人。転んで頭を強打したり、コース外の立ち木に衝突したりして死亡した。昨シーズンまでの3年間、死者は3人、2人、1人と減少していただけに、今シーズンの事故の多さが目立つ。

県内スキー場の利用者数は、1992年の2119万人をピークに減少傾向を続け、昨シーズンは約880万人まで落ち込んだ。しかし、今シーズンは記録的な大雪となった県北部のスキー場がやや敬遠されたものの中南信が好調で、最終的に昨シーズンを上回りそうだ。

それだけに県は「スキーやスノーボードを満喫してもらいたい。そのためにもルールを守って」と啓発に力を入れる。市町村や観光協会を通じ、来場者にヘルメットの着用や、技量に合った滑りを呼び掛けている。

全国スキー安全対策協議会(東京)は「車と同じで、自らコントールできるスピードで滑ることが最も大事」と指摘。新雪を求めてわざとコース外を滑走する違反行為が3、4年前から全国で増えているといい「コース外の木に衝突したり、雪崩に巻き込まれたり、迷って遭難したりする危険性もある。絶対にしないで」と呼び掛ける。

県警地域課によると、県内でもこうした事故や遭難例があり、安全のためのマナー向上を訴えている。
(中日新聞)